実例から学ぶ税務の核心〈第44回〉令和2年度税制改正法条文に接して

週刊税務通信 No.3608 令和2年6月8日号に、熊本本部所長・岡野の記事が掲載されました。

実例から学ぶ税務の核心

~ひたむきな税理士たちの研鑽会~

<第44回>

令和2年度税制改正法条文に接して

大阪勉強会グループ
濱田康宏
岡野訓
内藤忠大
白井一馬
村木慎吾

税制改正大綱段階から,法律案が登場し,政令・省令も一部を除き公布された。現時点までに発遣された通達や情報も踏まえて,改正内容で特に確認すべきものを検討してみたい。

1 はじめに

濱田)  今回は,令和2年度税制改正法条文について,大綱の後,実際に条文を読んでみての気付き事項について確認してみましょう。

白井)  大綱で書いてあったことが,実際に条文が出てきてみたら,全く想像と違うものだったというのは,過去にもよくありましたしね。

内藤)  グループ通算制度など政省令が揃っていないので,詳細全ては確認できませんし,法令を上書きするような政省令が後から出てきたこともありますが,現状でほぼ出揃っただろうと思います。

岡野)  そう言えば,政省令が3月末に公布されても,その後,5月頃に大量に書き直しが生じたこともありました。平成25年度税制改正の時ですが,あれは驚きましたね。

村木)  それと,令和元年度改正項目ではありますが,配偶者居住権の評価について,国税庁から設例が公表されました。この問題点についても,少し扱ってみたいと思います。

2 各論

1)ひとり親控除

内藤)  まずは,なんといっても,ひとり親控除ですね。改正法の条文を読んでいて,びっくりしました。

白井)  大綱段階では,寡婦控除(寡夫控除)の見直しだけになるように見えましたものね。

岡野)  ところが,蓋をあけてみると,ひとり親控除という新設の控除規定が創設されていたのですね。

(以下略)

(熊本本部スタッフ)